守山市主催の地震災害総合訓練が、8月25日(日)の早朝から明富中学校で実施され、守山市管工事業協同組合も参加しました。
今年の元旦には、能登半島地震により津波、土砂災害、火災、液状化現象、家屋の倒壊や交通網も寸断されるなど、大きな災害が発生しました。また、8月8日には宮崎県日向灘を震源とする地震が発生し、大きな被害を受け、南海トラフの巨大地震発生を警戒したところです。更には線状降水帯の発生による河川の堤防決壊や内水氾濫による水害も全国で発生しています。守山市においても、例外ではない事を認識しなければなりません。
今年の訓練は、訓練当日に守山市から、防災協定を締結している当組合の理事長へ協力要請があり、組合から18名が出動しました。訓練内容は、当組合員と守山市上下水道事業所の職員およびLPガス協会とが協力をして、破損した配水管の修繕および応急給水の蛇口を設置し、その蛇口からLPガス協会が仮設風呂を設営しました。
災害時にライフラインを復旧・維持するためのマニュアルとして、昨年度に更新した事業継続計画(BCP)を再認識し実践するための訓練としても、有意義なものであったと考えています。
追記
近年、地球温暖化現象が影響しているのか、大型台風などに起因する異常気象によって、各地で水害が多く発生しています。我が守山市では、殆どの方々が野洲川改修によりその心配は無いと思っているものと察します。ところが、実はそうではありません。野洲川改修の現状は、川底をもう2m掘り下げなければならない「暫定河床高」の状態であります。下記の図は、国土交通省の河川防災情報の「守山市服部町地先(服部大橋下流80m地点。琵琶湖から3㎞上流。)」の野洲川水位を示す横断図です。(河川ライブ水位をSNSで見ることができます。)
百年の大計として先人がご苦労して取り組まれた野洲川改修計画では、図に示す中央より左側の最も低いとことが計画河床高であり、中央部の山形に盛り上がった部分を除去(浚渫)しなければ完成したことにはなりません。この状態であれば「今まで経験したことの無い大雨」(50~100年に一度の雨量)に耐えることが出来ません。もしも野洲川が氾濫したり堤防が決壊することがあった場合、想定外の雨量、未曽有とか観測史上初の豪雨で水害が発生したとの言い訳は出来なく、予想できたものであり人災であると言えます。僭越ですが、このことを認識し早期に完成して欲しいと願っています。